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月齢

女性向けブログ。ネタ語りや小説など。ルーク至上主義。

2025.04.21
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2009.04.13
うーん、更新がまた遅くなりそうです。
スパコミ原稿中ですー…。終わんねー!
すでに脱稿した★とか言ってる友人が羨ましい…orz
チキンレースビリだけは嫌だ…!(笑)

ディストを巻き込んだ黒アッシュが書きたいなぁ、と思ってる今日この頃です。
ディストを仲間というか、従えているアッシュ。ルークのために。
同行者だけじゃなく、キムラスカにもマルクトにも厳しめになるかと。
ディストに捏造入ってます。おもに過去を求める理由に。
軽くディストがアッシュに下るシーンを書いてみました。続きに置いておきます。
こんな感じの話…の本が出したい(え)
なんかそんなんばっかり言ってるなぁ、最近。





「お前も意外と馬鹿だな、ディスト」

くく、と低く笑う少年に、ディストはごくりと息を飲む。
酷く昏い目をアッシュはしていた。かつてのジェイドが見せていた目よりも、さらに暗い。
ジェイドも、子どもらしいとは言えない子どもだった。
けれど、目の前の子どもは、その比ではない。
アッシュの笑みは、あまりにも禍々しく、鬱蒼としている。

「俺がレプリカを憎む?馬鹿を言うな。あいつは俺の完全同位体。この世で唯一、俺と等しい存在」

化け物と蔑まれる、この俺と。
にたりと裂けた唇から、白い歯と真っ赤な舌が覗いている。
ああ、これは恐ろしいものだ。
ディストの顔から血の気が引いていく。
これは子どもという無邪気な生き物ではない。これは闇そのもの。闇に生きるものだ。
──恐ろしい。

「そんなあいつを愛しく思いこそすれ、何故、憎むことなどあるというんだ?」

ディスト、とアッシュが震えるディストへと手を差し出した。
翡翠の目が、暗くディストを見つめている。
紅い髪が、さらりとアッシュの華奢な肩から滑り落ちた。

「俺に従え」
「あなた、に?」
「ああ、そうだ。ヴァンやモースではなく、この俺にだ。俺の愛しいレプリカのため──ルークのために、俺に下れ」

闇が言う。ローレライの力をもって生まれた子どもが言う。
差し出された白い手を、ディストは見つめた。小さな手だ。力など、持っていないように見える。
けれど、それは違う。この手には、恐るべき力が宿っている。

「俺に下るならば、ローレライの協力を得ることも出来るぞ」
「…ローレライの」
「そうだ。欲しくはないか?第七音素集合体の力が」

笑う子どもの唇から、目が離せない。放たれる闇に、魅せられる。
ああ、とディストは椅子から降り、膝をついた。
ずっと、ジェイドを敬愛してきた。闇を負っていた、昔のジェイドを。

(この子の闇は、さらに、深い)
幼いころ、魅せられた闇よりも深く暗い。
この子だと、ディストは思う。ジェイドにかつての闇をまた負って欲しくて、そのために自分は過去を望んだ。ネビリムを復活させれば、取り戻せると思った過去を。
だが、もう必要ない、とディストは紅い子どもに頭を垂れる。紅い闇の手を取る。
この子どもこそ、『聖なる焔の光』こそ、崇拝を捧げる唯一の相手だ。

「喜んで、従いましょう」

ディストの返事に、満足そうにアッシュが笑った。


***


他には誰を巻き込むかなー。
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アッシュの話です。
楽しんで頂ければ、幸いです。

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