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月齢

女性向けブログ。ネタ語りや小説など。ルーク至上主義。

2025.04.21
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2009.06.03
10万HIT感謝企画

ミサさまリク「二人一緒にキッチンで」の設定の話になります。
時間軸としては、「二人一緒にキッチンで」の後ですが、「忘却の意味」の前。
ノエルが好きだからこそ、ルークがぐるぐる悩んでます。
記憶がないからこそのルークの苦悩。






記憶を取り戻したくない、と言えば、それは嘘になる。ルークはベッドに腰掛け、窓から月を見上げ、苦笑する。けれど、一番、守りたかったであろう記憶は、ここにある。
この頭に、この胸に、しっかりと残っている。刻まれている。

ノエル。

彼女の記憶は、残っている。
間違いなく、ノエルが一番、過去の自分が忘れたくないと思った記憶に違いない。だからこそ、残った唯一の記憶が、ノエルのことだったのだろう。

(ノエルが好きだったっていう、昔の俺か)
それを知りたい。ノエルが今の自分のことも好きでいてくれていることに、疑いなど抱いていないが、知りたい。
昔の自分は、ノエルにどんなふうに笑いかけて、どんなふうに呼んでいたのか。どんな目で、見つめていたのか。
どんな話を交わして、どんな時間を過ごしていたのか。
ルークはベッドの上で身じろぎ、背に当てた枕を少し動かした。満足のいく位置に枕を動かし、一人、得心したように頷く。
家の中は、昼間の譜業開発で発せられている騒音が嘘のように静まり返っている。ノエルは今頃、夢の中だろう。ギンジもきっとそうだろう。

(昔の俺は、どんな人間だったんだろう)
時折、シェリダンの住民が、複雑そうな視線を向けてくることに、ルークは気づいていた。あの視線の意味は何だろう。昔の自分は、何か仕出かしたのだろうか。
ルークは一度、ノエルに聞いたことがある。シェリダンで昔の自分は何かしたのかと。
ノエルは悲しげに首を振るだけで、何も言ってはくれなかった。ギンジも同じく、辛そうに顔を伏せるばかりで、答えはなかった。それ以来、訊けずじまいでいる。
代わりに、ルークはこっそりとシェリダンの新聞を集め、読みふけった。ほとんどが新しい発明品や新素材の記事ばかりだったが、その中に、気になる記事があった。
──シェリダンの、惨劇。

「……」

シェリダンの住民が多く犠牲になったという、事件。犯人は、世界を滅ぼそうとしていたというヴァン・グランツという男だと新聞にはあった。
犠牲者の名前も、新聞には載っていた。その中には、ノエルとギンジの祖父の名もあった。

(大好きだったって、墓参りに行ったとき、ノエル、言ってたっけ)
名が刻まれた真っ白な墓石の前に立ち、静かに頬を濡らしながら、ノエルは穏やかな声で、亡くなった祖父のことを語ってくれた。
優しくて、賢くて、時々、厳しくもある人で。そして、とても勇敢な人だったのだと、ノエルは言った。
声には深い愛情と──悲しみが覗いていて、ルークの胸を締め付けた。

(俺のことも、気に入ってくれてたって)
だから、記憶を失ってはいたけれど、ルークさんが帰ってきたことをきっと喜んでいるはずですよ、とノエルは微笑んでくれた。涙の跡が残る顔で、にっこりと、優しく。
ノエルが、自分が記憶を失ったことを咎めたことは、一度もない。

「…悲しくないわけじゃ、ないだろうになぁ」

名前や顔を覚えていてくれただけで十分です、と微笑むだけで、ノエルは一度も、責めるような台詞を口にしたことがない。他にどんなことがあったのか、自分はすべて忘れてしまっているのに。ノエルとの思い出も、何もかも失ってしまったのに。
なのに、ノエルは一度も、思い出せ、と自分を責めたことがない。
辛くないわけではないだろう。悲しくないわけではないだろう。過ごした時間をすべて忘れ去られてしまったことは、きっと悲しいはずだ。
けれど、ノエルは優しい。自分が一人、心苦しさを覚えているときは、そっと手を差し伸べて、抱き締めてくれる。
ここにこうしてルークさんがいる。それだけで私は幸せなんです。
ノエルはいつだって、温かな優しさで、包んでくれる。

「甘えてるよなぁ、俺」

ノエルの優しさに、自分は甘えている。甘えてしまっている。
我が侭の一つも、ノエルは言わない。

「ノエル」

ノエルが、自分を支えてくれているように、自分もまたノエルを支えられているのだろうか。ルークは吐息する。
昔の自分が過ごした、ノエルとの時間。そこには何があったのだろう。ノエルに愛してもらえるような何があったというのだろう。
ノエルに笑っていて欲しい、とルークは呟く。でも、もしも、失った記憶の中に、ノエルを傷つけるようなものがあったとしたら。ノエルを泣かせてしまうような記憶があったら。
考え出すと、ルークは怖くなる。きゅ、と眉根を寄せ、顔を伏せる。
ベッドの上で無造作に乗せた両手が、視界に映り込んだ。

「…例えば」

シェリダンの惨劇に、自分が関わっていたとしたら。
時折、訪れる悪夢。酷く冷たく、暗く、澱んだ空気が満ちた夢。わんわんと響く、憎悪の声。嫌悪の声。
額にびっしりと脂汗を掻いて飛び起きるたびに、夢見た悪夢がどこから来るのか、考えてきた。
鍵は失ってしまった過去にあるに違いない。その過去が、ノエルの悲しみに繋がるものだったとしたら。

「……」

ルークはため息を零し、ぽふっ、と力なくベッドを叩く。
記憶が、ない。振り向いても、過去がない。
怖い、とルークはぎゅ、と強く目を閉じる。過去が見つからないから、自分の軌跡もわからない。
誰を傷つけてきたかも、わからない。何を恐れていたかも、わからない。
眠ろう、とルークは呟く。けれど、眠りに落ちたら、また悪夢を見そうで。

「…参ったな」

夜が明け、朝日が昇るまで、朱色の髪の青年は一人、わからぬ過去に震え続けた。





両腕に花を抱えるノエルの後を、ルークは水が入った水筒片手についていく。
ノエルが抱えた彩り鮮やかな花々から、甘い香りが漂ってくる。いい香りだ。

「足元、気をつけてくださいね、ルークさん」
「ノエルこそ、そんなに花を一杯に抱えて、転ぶなよ」
「はい、気をつけますね」

振り向いたノエルの顔に浮かんだ笑みに、とくりと心臓が高鳴る。
ノエルの微笑は、優しい。もっと見ていたくなる。笑っていて欲しくなる。
きっと失ってしまった過去の中でも、ノエルはこんなふうに笑っていてくれたのだろう。その笑みの数々を、忘れてしまったことが哀しい。

二人が向っているのは、墓だった。シェリダンの住民が葬られている墓所だ。
街から少しだけ離れた場所に作られたそこに、ルークは腰に剣を提げて、周囲を窺いながら歩いていく。このあたりには強い魔物はめったに出ないということだけれど、用心するに越したことはない。
ノエルが一緒なのだから、なおさらだ。ノエルには掠り傷一つ、負わせるものか。

(…だけど、なんで、俺、剣の使い方なんて、知ってるんだろう)
剣を振っていた記憶など、もちろんない。だが、身体は剣を覚えていた。手に出来た硬い肉刺がその証拠だ。
満足にジャガイモの皮も剥けないというのに、そんなことは覚えているのだから、不思議なものだ。自分は、戦いの場に身を置いていたということなのか。

(ノエルを守れる力があるのは、よかったけど)
戦っていたということは、誰かを傷つけていたということでもある。たとえ、己の身を、誰かの身を守るためであったとしても、剣は戦う道具なのだから。
乾いた土を踏みしめながら、ルークは内心、嘆息する。
ちらりとノエルの背中を見つめる。ノエルは何も言わず、足を進めている。
さらりと肩のすぐ下で揺れる金色の髪に手を伸ばしかけて、ルークは慌てて、引っ込めた。触れたところで、ノエルは怒らないだろうけれど、どうかしたんですか、なんて訊ねられたら、困る。
ただ触りたいとそう思ったから、などと言えるわけがない。

「……」
「……」

水気の少ないからりとした風がふわりと吹き、ノエルの髪を揺らし、ルークの朱色の髪を靡かせる。遠くから、鳥が鳴く声がする。あるいは、魔物の鳴く声か。
ノエルは相変わらず、何も言わない。ルークも、何も言わない。
けれど、沈黙は苦ではなかった。ノエルとの間に流れる沈黙は、優しくて、居心地がいい。
ノエルへの愛しさばかりが、胸に募っていく。

(…俺は、選んだんだよな)
記憶の中には、忘れてはいけない記憶もあったはずだ。人によっては、ノエルのことよりも、もっと覚えておくべきことがあっただろう、と憤る者もいるかもしれない。
それでも、自分はきっと選んだのだろう。たくさんの記憶の中から、決して失いたくないものとして、大切な宝物のような記憶として、ノエルの存在を。
それほどに、過去の自分はノエルを好きだったに違いない。

(勝てる、んだろうか)
それほどにノエルを想っていた過去の自分に、現在の自分は勝てるのだろうか。
ノエルが、好きだ。誰にも負けない、と思う。過去の自分以外には。
ルークは視線を落とし、唇を噛む。今の自分に、ノエルを好きでいる資格があるんだろうか。

伏せた視線の先で、ノエルの靴がぴたりと止まる。ルークも足を止め、顔を上げた。
着きましたよ、とノエルが微笑み、柵で囲まれた墓所の入り口の門の扉を、キィ、と開いた。
ノエルの後に続いて、中に入る。門の外と中と、柵はあるが、壁があるわけではない。流れる空気は同じはず。
なのに、墓所に入った途端、ルークは肌を撫でる風がひやりと冷気を帯びたように感じた。並べられた幾つもの墓石から、そんな気配が漂っているのかもしれない。

何度か来たことはあっても、まだどこに誰の墓があるのかわからぬルークとは反対に、迷いなく、祖父の墓に向って歩き出したノエルに、ルークは続く。
通り過ぎる墓石を、見るともなく眺める。墓で眠る主の好物だったのか、菓子が供えてあるものもあれば、まったく手入れすらされていないような墓もあった。
白い石で作られた墓。黒い石で作られた墓。
風雨に晒され、石に刻まれた名前が削られ、判然としない墓もある。
そんな墓石の列の中を、ノエルが花の香りを纏い、歩いていく。真っ直ぐに伸ばされた背を、ルークは綺麗だと、ふと思った。

ノエルの足が、一つの墓の前で止まった。ルークも覚えてしまった名前が、つるりとした白い墓石に刻まれている。
ノエルがしゃがみこみ、前に供えた、今は枯れてしまった花を花瓶から引き抜いた。ルークも腰を屈め、ノエルに水筒を差し出し、代わりに枯れた花を受け取る。
ありがとうございます、と微笑むノエルに小さく笑みを返せば、ノエルの笑みが深まった。ノエルは決して忘れない。どんな些細なことであっても、礼を言うことを、忘れない。
そんなノエルの律儀さが、ルークは愛しい。

「今年も、この花が咲く季節になったよ、おじいちゃん」

物言わぬ墓石に語りかけ、花瓶に水を注ぎ、丁寧に花を生けるノエルを見つめる。ノエルの眼差しには、悲しみがちらついている。けれど、それだけではなかった。親愛も、ノエルの瞳には込められている。
手の中で、カサ、と音を立てる花束をルークは見下ろした。水気を失い、乾ききった花に茎、葉。少し振れば、花びらが一枚、地面に落ちた。乾いた花束には匂いもない。

「…イエモンさん、俺のこと気に入ってくれてたんだよな」
「はい」
「……ゴメンな」
「ルークさん?」

どうして謝るんですか?
ことりと首を傾げ、見上げてきたノエルに、ルークは視線を伏せ、顔を逸らした。乾いた喉を潤すかのように唾液を飲み込み、口を開く。

「だって、俺、覚えてない、から」
「ルークさん…」
「だけど、…なのに、ノエルは俺を責めたこと、ないよな。何もかも忘れちまったのに、それをノエルは責めないよな。もっと怒ったっていいのに。何で覚えてないんだ、って、怒ったっていいのに」

つ、と伸びてきたノエルの手が、ルークの花束を掴む手を掴んだ。ぴく、とルークは肩を震わせ、そろそろとノエルを見やる。手に力が入り、花束からまた花びらが落ちた。
翡翠の目に飛び込んできたノエルの顔には、静かな微笑が浮かんでいた。

「…辛くなかったって言ったら、嘘になります」
「……」
「ルークさんが祖父のことも、兄のことも、たくさんのことを忘れてしまったことは、悲しかったです」
「…うん」
「だけど、一番辛いのは、悲しいのは私ではないでしょう?一番苦しいのは、忘れてしまったルークさんです。一番怖いのも、ルークさんです」

違いますか。
立ち上がり、穏やかに問いかけてくるノエルに、ルークは息を吐き出し、ゆっくりと頷く。過去がないということは、土台がないということだ。どこから何が飛び出してくるのか、わからない。足元が今すぐにでも崩れてしまったとしても、おかしくないのだ。
ノエルが、眉を寄せるルークの肩に手を置き、そっと自分へと引き寄せた。ルークは逆らわず、ノエルの肩にぽす、と顔を埋める。枯れた花束が手から落ち、がさりと地面に散らばった。
ノエルの身体に残る花の香りが、ルークの鼻腔を擽った。

「そんなルークさんを、責めるなんて出来ません」
「…だけど」
「それに、前にも言いましたけど、私はルークさんが私のことを覚えていてくれた。それだけで十分なんです」

それだけで、幸せなんです。
優しく、柔らかなノエルの声が心に染みていく。ルークはノエルを抱き締め、深く息を吐いた。

「俺は、俺が覚えてない過去の中で、何をしたのかわからないのに?」

悪夢が閉じた瞼の裏にどろりと滲み出す。あんな悪夢を見るほどに、許されない何かを自分は仕出かしたのかもしれない。自分は許されざる罪人なのかもしれない。
自分で自分を信じることが出来ない。

(ノエルが好きになってくれた、昔の俺、だから)
だから、悪い人間ではなかったと信じたい。優しいノエルが、好きになったような人間が、悪い人間だったとは思わない。
それでも、怖い。信じきることが、どうしても出来ない。
きっとそれは、わからないからという以上に、勝てないかもしれないという思いがあるからだ。自分に嫉妬だなんて、馬鹿馬鹿しいと思うけれど。

「私はルークさんが好きです。たとえ、ルークさんが何をしたとしても、ルークさんが誰に嫌われたとしても」
「…もし、過去の俺が目の前にいたとしても?」

それでも、自分を選ぶかと、ルークは問う。ノエルの優しさにつけこんだ、卑怯な質問だと自分でも思う。
ノエルが眉根を寄せ、ルークの頬を両手で挟んだ。むに、と潰され、ルークの口が尖る。

「過去のルークさんのことも、もちろん好きです。今だって好きです」
「…うん」
「だけど、私は今、目の前ですっごく勝手なことを言って、勝手に落ち込んでるルークさんの方が、もっと好きなんです」
「…うん、…って、え?」
「二人で料理して、二人でちょっと焦げちゃったカレーを笑いながら食べたのは、今のルークさんでしょう?」

ノエルの目に、じわりと涙の膜が張るのに、ルークは気づいた。しまった、と思ったときにはもう遅く、ノエルの目から、大粒の涙が落ちる。
慌てふためくルークの前で、ノエルがぼろぼろ涙を流した。

「毎日、毎日、ルークさんのことが好きになっていくんです。信じてください、今の私の想いを。私の気持ちを。ルークさんが、好きです」
「ノエル…」

ひっく、としゃくりあげるノエルを、ルークは強く抱き締めた。胸にじわりとノエルの涙が染み込んでいく。温かい。
震える華奢な肩が、愛しくて涙が出そうだ。

「…俺はさ、臆病で、馬鹿だから。これからも、ノエルのこと泣かせちゃうかもしれない」

昔の自分なら、違っただろうか。そんなことを考えるけれど、昔は昔なのだと、腕の中で泣きじゃくるノエルに思う。
可愛い孫娘を泣かせてしまったことを、墓で眠るノエルの祖父であるイエモンさんに怒られそうだなぁ、と苦笑しながら、ルークはノエルの髪を指で梳いた。

「だけど、俺…ノエルがいなきゃ、ダメなんだ」

ノエルが笑っていてくれないと、ノエルの側じゃないと、頑張れない。ノエルがいないと、不安に押し潰され、悪夢に喰われてしまいそうで。
頼りきってて、ゴメン、とルークは小さく謝る。私だって、とノエルが嗚咽を漏らしながら、呟いた。

「私だって、もうルークさんがいない日常になんて、戻れません」

うん、と頷き、ノエルを抱き締める腕を強くする。白い墓石に視線を向け、ルークは一人、心のうちで言う。
今はまだ口に出す勇気も自信もないけれど、いつか必ず、ノエル自身に伝えると誓う言葉を。

(…ノエルとずっとずっと一緒にいたい)
ノエルと二人、生きていきたい。ノエルと人生を歩んでいきたい。
どうか、許してください。
忘れてしまってごめんなさい、と言葉を添えて、ルークはイエモンの墓に言う。答えはもちろんなかったけれど、ノエルの髪と自分の髪を靡かせ、絡ませていった花の甘い香りを含んだ柔らかな風が、その答えのようにルークには思えた。


END

 
基本的に静かな話になったかな、と。
拙作のルクノエが好きと言って頂けて嬉しかったです。
ミサさんに少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
リクエスト、ありがとうございました!
 

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