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月齢

女性向けブログ。ネタ語りや小説など。ルーク至上主義。

2025.04.19
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2009.03.07
うう、なんか妙に重くて、繋がらなかったんですが…orz
アップするときに、また落ちたりとかしませんように!

なんかインスピレーションが働いて、話、一個浮かんだので、ちょっと根性出して、春コミで本出せるよう頑張ってみます。
確定したらスペースを…とか言ってたらあれか。気づいたら春コミ前日とかになってそうな予感(オイ)
昨日の雑記に合同サイトのリンク貼ってあるので、詳細はあちらで確認頂いた方がいいかもですが、この雑記の最後にも載せておきます。
が、来て下さる方はいるのかどうか。本が出来たとして、何冊刷ればいいのか、見当つかない…。
身内分に一冊として、…じ、十冊、とか…?(え)
あの、欲しい方は事前になんぞ反応を頂けるとものすごく助かります…。
なお、取り置き希望は申し訳ありませんが、御遠慮下さい。(間に合うかわからないので、取り置きのしようもないというか)
あと通販もしませんので、御了承下さい。申し訳ないですが…。
ちなみに内容ですが、大爆発現象でルークもアッシュの記憶を見て、スレルクに。
で、ロー様によって逆行する話です。あ、ルークだけです。
要約すると、スレルクによるアッシュ&自分救済話。かっこいいルーク様みたいなのを目指そうかな、と。でも、アシュルク、と言い張るよ!精神的にはルクアシュっぽいかもですが。
キムラスカに厳しめで、シュザンヌ&ナタリア&ガイに特にかな。
とりあえず、序章というか、冒頭を続きに載せておきます。
間に合うかなー。

<春コミ>
サークル名:純。
スペース:東4ホール か21a
アビス新刊:「慈悲亡き世界にお別れを」(アシュスレルク)
P20↓↑/FCコピー/¥200~300
表紙サンプル






(特殊紙に刷るので、実物と色味は異なります)

注!アビス本は机上には置きません。
売り子は私と友人と二人おりまして、たぶん、常にどっちかはいると思いますので、声をおかけください。下からこっそり出します。
あの…間に合わなかったらすみません…!
間に合うか、間に合わないかは、前日までには、雑記で報告しますのでご確認頂ければ幸いです。
(新刊タイトルを追記しました)
さらに追記:表紙をアップ。=自分追い込み(…)





緩やかに、けれど、滞ることなく流れ込んでくるアッシュの音素を、ルークはアッシュを抱きかかえたまま、冷めた顔で受け止めた。
死にたくないと、消えたくないと、何度、願ったことだろう。何度、叫んだことだろう。
けれど、願いは届かず、叫びを聞いてくれる者もいなかった。

「…なぁ、アッシュ」

お前ならさ、受け入れてくれるんじゃないかと、期待したこともあったんだよ。
ルークは頬を引き攣らせるように笑い、首を振る。ああ、だけど、結局、アッシュも受け入れてはくれなかっ──。

「……?」
 
何だ、これ、とルークは呟いた。流れ込み、融合していく音素に混じって、何か映像が流れてくる。音声を伴うそれに、ルークは目を見開いた。

「何だよ、これ」
 
流れ込んでくる、低い視点。それが子どもの視点であることに気づき、愕然とする。
まさか、これは、まさか。

「アッシュ、の記憶…?」
 
膨大なその記憶に、目の前がチカチカする。立っていることが出来なくて、ルークはアッシュを抱きしめながら、崩れ落ちた。
は、と荒い呼気が漏れる。頭痛がする。眩暈がする。

「…あ」
 
記憶の中の視界が滲む。泣いているのだ。幼いアッシュが、否、幼いルークが泣いている。
慟哭を上げ、世界を呪うように泣いている。
激しい痛みをともなう超振動の実験。
化け物と罵る科学者。
子どもを愛していることに酔っているだけの母親。
国のためだと、子どもを見返りない父親。
憎悪の視線を向けてくる、偽りでできた使用人。
綺麗事だけでできた世界に住み、醜いものを見ようとしない婚約者。
味方のいない、屋敷。

「あ、ッシュ」
 
お前の味方だと、甘く囁く声。ヴァンだけが、すべてだったのは、アッシュも同じだったのだと、ルークは呻く。
ああ、そして、アッシュもまた。

「お前、も」
 
裏切ら、れて。
ルークはぼろぼろと涙が溢れる目でアッシュを見つめ、抱きしめた。冷たい身体。硬直が始まった身体。
動かない、身体。
命を失って、それでも、何も手に入れられずに、逝ってしまった身体。

「アッシュ」
 
なぁ、俺も同じだったのかな。俺もお前を受け入れたつもりでいて、本当は受け入れてなかったのかな。お前の苦痛に気づいてやれずに、なぁ。

「アッシュ…ぅ」
 
本当なら、唯一だった。分かり合える、唯一人の人だった。
愛し、愛してくれる唯一の。
アッシュの最期の記憶が、ルークの脳裏を過ぎっていく。力尽き、一人逝こうとしているアッシュは、音を紡いでいた。自身の声が、アッシュの最期の記憶だった。
ルーク、とその声は言っていた。そこに込められた想いまでは、わからない。もう誰にもわからない。けれど、ルークにとっては、自分を認めてくれる声だった。ルークという存在として認めてくれた声だった。

「…もっと早く、アッシュと」
 
アッシュとわかりあえていたら。そうしたら、もしかしたら、結末は変わらなかったかもしれないけれど、自分もアッシュも、何かを手に入れられたかもしれないのに。

「…アッシュ」
 
ルークの身体がぐらりと揺れる。意識を失ったその身体は朱色の髪をさらりと揺らし、半身を抱えたまま、ぱたりと倒れた。
ゆらり。揺らぐ七色の焔がそんな二人を見つめ──歌を唄った。
幼い子どもに犠牲を強いた被験者たちにとっては、滅びそのものの限りなく残酷な、けれど、焔が愛する子どもたちにとっては、限りなく優しく、愛に満ちた、そんな歌を。


***

冒頭サンプルを加筆修正。
ルークが逆行する話ですー。
 
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無題
購入希望ここに提出しま~す。
春コミ元々行くつもりでしたので、これも楽しみとして参ります!
ひっそり: 2009.03/08(Sun) 21:58 Edit
Re:無題
返信が遅れに遅れてすみません(汗)
春コミで本を購入頂けたのかな。ありがとうございます!
楽しんで頂けたなら何よりですー。
2009/05/09(Sat)
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アッシュの話です。
楽しんで頂ければ、幸いです。

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